about

【概要】
近年、種々の研究においてコンピュータシミュレーションおよびデータマイニング処理を行うことがますます重要になっています。例えば、DNAマイクロアレイを利用すればDNAの検査・実験が一度に多量に行えます。一方で得られた結果から、データマイニングする必要ですが、そこでは高速なコンピュータ処理と知的なアルゴリズムが必要になります。他にも、fMRI(functional magnetic resonance imaging)やfNIRS(functional near-infrared spectroscopy)といった非侵襲な脳機能イメージング装置の利用が進んでいますが、脳の活動を観察するためには、得られたデータからコンピュータ処理する必要があり、その処理方法もさまざまなものが現在開発されている。さらに高度な解析を行うためにはアルゴリズムの高度化を進める必要がある。さらにここ数年、AI (Artificial Intelligent) の注目が高まり同志社大学においても将来のイノベーションを起こすためには、AI技術の向上を図る必要があります。

このような背景の下、本研究センターにおいては、次世代の計算シミュレーションおよびコンピューティングシステムにおける同志社大学の研究活動を活性化し、多様化することを目的とします。特に、ヒトの生体情報を取り扱い、医療システム・医用データを取り扱うコンピューティングに注力します。生命医科学部および生命医科学研究科の協力も得ながらfMRIやfNIRSから得られる脳機能データ処理も積極的に行います。脳機能データ処理を積極的に行うことで、他の研究センターの連携や学部・専攻科の研究との連携もはかっていきます。

【設置期間】
  2016年 4月 1日 ~  2019年 3月 31日

【研究計画】
本研究センターでは、次世代の計算シミュレーションおよびコンピューティングについて下記のサブ項目について研究を進めていきます。

1) 進化適応型自動車運転システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」における生体情報の利用の検討: 「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」 進化適応型自動車運転システム「ドライバ・イン・ザ・ループ」 研究拠点形成では、本研究センターは、第3グループとして「高齢者の運転行動モデル構築のためのヒト生体情報多次元解析技術」を行っています。脳機能を始めとする生体情報の取得と解析およびシステムへのフィードバックについて検討します。

2) 持続的社会実現のためのヒトの幸せ感の解析: 第5期科学技術基本計画において目指すべき国の姿として持続的な成長と地域社会の自律的発展や国及び国民の安全・安心の確保と豊かで質の高い生活の実現が掲げられています。ヒトが感じる幸せ感を上げることが持続的な成長と質を担保する社会の実現につながると考えられます。この幸せ感は、脳内で処理される情報です。快や不快といった情動の解析にはじまり、ヒトのウェルビーイングについて生体情報を利用することで研究を行います。
本研究は、well-bing研究センターとも連携して研究を進めていきます。

3) 脳機能イメージングのための次世代の解析法の開発: fMRIやfNIRSといった非侵襲の脳機能イメージング装置の利用が進んでいます。そこで得られるデータを効率良く利用するためには、高度な解析が望まれます。Deep Learningを始めとするAI技術、進化計算を始めとするソフトコンピューティング技術、高速データ処理を実現する並列処理技術について解析を行います。

4) 赤ちゃん学におけるデータ処理の検討: 赤ちゃん学とは、小児医学や心理学のみならず、 情報工学あるいは人工頭脳やロボット工学までの広い研究分野を融合し、 21世紀の始まりにふさわしい新しい学問のことです。同志社大学では、赤ちゃん学研究センターを設立し、赤ちゃん学を推進しています。イノベーティブ・コンピューティング研究センターでも、赤ちゃんに関連するデータ処理について検討します。そこには、種々のデータが混在し、莫大なデータが存在しますので、それに対応できるデータ処理技術、人工知能技術を開発する必要があります。