動画圧縮技術

近年,動画の高画質化に伴い,扱うデータ量が多くなり送受信の際により長い時間を要する.そこで大容量のデータでも高速で通信を行うことができるよう,動画データを圧縮する技術の発展が求められている.動画圧縮の処理は画像をブロックに分割し,全ての処理をブロック毎に行う.圧縮の際,データ量を減らすため不要なデータを削除するが,削除されたところを予測によって補完する.これにより画質を落とさずデータ量を削減できる.最新技術H.265はこれら全ての処理に影響するブロック分割が革新的であり,それにより従来よりも高い圧縮率を得ている

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Software Defi ned 技術

情報化社会により,ネットワークが複雑化し,通信機器の負担が増えた.この状態を解消するためにSD(SoftwareDefi ned)技術が誕生した.この技術はネットワークや無線の規格,ストレージをソフトウェアで管理し,ソフトウェアとハードウェアを分離させる事でそれぞれの機能に柔軟性を持たせよう,という概念である.この技術により,それぞれのシステム管理負担やコストの削減が可能になった.現在ではSD技術が多岐に渡り使用され,作業の効率化に繋がっている.そのため,これまで利用が進んでいなかった一般企業や病院への導入が期待されている.

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ロボットスーツ

近年,人の運動を支援するロボットスーツが開発されている.その中でもHAL(HybridAssistiveLimb)は表面筋電位を用いて運動推定を行いアシストする.またHALにより筋肉を動かすことで脳と筋肉の神経の繋がりが強くと考えられている.その為四肢麻痺患者の機能改善としてHALを用いた歩行早期リハビリテーションが考えられている.しかし,HALは表面筋電位が計測できない患者は使用できない事や活動の為のバッテリー時間が短い事などの問題もあるが,身体障害を持つ人が健常者と同様の日常動作を行えることが期待されている.

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Bitcoin

Bitcoinとは,実体を持たない仮想通貨の一つであり,専用のサーバを介さないP2P(PearToPear)ネットワークと呼ばれる個人対個人で直接取引を行うため,短時間で手数料も安価に取引が可能である特徴を持つ.また,管理サーバが存在しないことから,システムの変更や紛失等への保証がきかないなどの課題も不安視されている.しかし,国や政府といった国家の権力に左右されないため,国境を越えた世界共通の通貨となることが大いに期待できる.

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MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)  

多くの製品の小型化を実現させているMEMS(MicroElectroMechanicalSystems)とは,一つの基盤上に制御部や駆動部を集積させた装置のことをいう.センサの集積により様々な物理信号を処理できるという特徴から,近年では多分野で注目されている.医療分野においては,このMEMSを体内に服用もしくは装着することによって,外部から生体内情報を取得し,投薬を制御することが実現可能となった
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人工頭脳「東ロボくん」

人工知能の最終的な目標は,人間と同程度の知能を作ることである.しかし,現在の人工知能による推論や学習は,人間のそれらに比べると,ごく一部しか実現できていない.そこで,国立情報学研究所などが中心となって,東京大学の入学試験を突破することを中間目標に掲げ,人工頭脳「東ロボくん」を開発している.東ロボくんが問題を解くのに必要な技術には,含意関係認識,オントロジー,数式処理ソルバー,そして物理シミュレータなどがある.東ロボくんが2013年に受けた,センター試験のテストは,東京大学を突破するにはほど遠い結果であった.大学入試問題を解くというプロジェクトにおいての課題は,問題文をより正確にロボットに理解させることにある.

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進化する活動量計

活動量計の需要増加に伴い,計測値の多様化・高精度化が進められている.現在普及している活動量計には,加速度センサに多彩なセンサを組み合わせることで,歩行だけでなく日常生活における様々な活動を正確に計測できるようになった.しかし,活動量計の技術的進化に伴い,モバイル端末での活動量計測も可能となっている.活動量計の存在価値の希薄化を避けるためにも,今後は,ウェアラブル化や医療機関との連携への取り組みが必要となってくる.

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グラフェン

グラファイトの炭素原子一層からなるグラフェンは次世代の電子デバイス材料として注目されている.それは,現在知られている物質の中で最も電気移動度が高く,軽くて,丈夫といった特性をもっているためである.これらの特性を活かして太陽電池やタッチパネルなどといった研究開発がなされている.そしてこれらを製品化するためにはグラフェンを大量生産する方法が必要であるが,まだその方法は確立されていないというのが現状である.

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二光子励起顕微鏡

脳が外界情報を認知し,それを元に行動する際,神経ネットワークの形態・機能の経時的変化が起こっていると予想されている.そして生きた細胞の微細構造を捉えることの出来る蛍光顕微鏡の重要性は増大している.本稿では,従来のイメージング法として用いられていた蛍光顕微鏡の問題点を解決した二光子励起顕微鏡の原理,特徴について取り上げた.そして実際の使用例と共に今後の展望をまとめた.

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3次元NANDメモリ 

NAND型フラッシュメモリは,日本の東芝が開発して以来,市場が急激に大きくなっている.それに伴い,メモリの記憶容量の増加と価格の低下が進んでいった.しかし近年では,記憶容量の増加が低迷し始めている.そのような状況を打破するため,立体構造のNAND型フラッシュメモリの開発が進められている.本稿では,現在主流となっている2次元NAND型フラッシュメモリの歴史と構造について述べ,これから普及していくことが予想される,3次元NAND型フラッシュメモリと比較していく.
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