MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)  

多くの製品の小型化を実現させているMEMS(MicroElectroMechanicalSystems)とは,一つの基盤上に制御部や駆動部を集積させた装置のことをいう.センサの集積により様々な物理信号を処理できるという特徴から,近年では多分野で注目されている.医療分野においては,このMEMSを体内に服用もしくは装着することによって,外部から生体内情報を取得し,投薬を制御することが実現可能となった
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人工頭脳「東ロボくん」

人工知能の最終的な目標は,人間と同程度の知能を作ることである.しかし,現在の人工知能による推論や学習は,人間のそれらに比べると,ごく一部しか実現できていない.そこで,国立情報学研究所などが中心となって,東京大学の入学試験を突破することを中間目標に掲げ,人工頭脳「東ロボくん」を開発している.東ロボくんが問題を解くのに必要な技術には,含意関係認識,オントロジー,数式処理ソルバー,そして物理シミュレータなどがある.東ロボくんが2013年に受けた,センター試験のテストは,東京大学を突破するにはほど遠い結果であった.大学入試問題を解くというプロジェクトにおいての課題は,問題文をより正確にロボットに理解させることにある.

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進化する活動量計

活動量計の需要増加に伴い,計測値の多様化・高精度化が進められている.現在普及している活動量計には,加速度センサに多彩なセンサを組み合わせることで,歩行だけでなく日常生活における様々な活動を正確に計測できるようになった.しかし,活動量計の技術的進化に伴い,モバイル端末での活動量計測も可能となっている.活動量計の存在価値の希薄化を避けるためにも,今後は,ウェアラブル化や医療機関との連携への取り組みが必要となってくる.

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グラフェン

グラファイトの炭素原子一層からなるグラフェンは次世代の電子デバイス材料として注目されている.それは,現在知られている物質の中で最も電気移動度が高く,軽くて,丈夫といった特性をもっているためである.これらの特性を活かして太陽電池やタッチパネルなどといった研究開発がなされている.そしてこれらを製品化するためにはグラフェンを大量生産する方法が必要であるが,まだその方法は確立されていないというのが現状である.

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二光子励起顕微鏡

脳が外界情報を認知し,それを元に行動する際,神経ネットワークの形態・機能の経時的変化が起こっていると予想されている.そして生きた細胞の微細構造を捉えることの出来る蛍光顕微鏡の重要性は増大している.本稿では,従来のイメージング法として用いられていた蛍光顕微鏡の問題点を解決した二光子励起顕微鏡の原理,特徴について取り上げた.そして実際の使用例と共に今後の展望をまとめた.

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3次元NANDメモリ 

NAND型フラッシュメモリは,日本の東芝が開発して以来,市場が急激に大きくなっている.それに伴い,メモリの記憶容量の増加と価格の低下が進んでいった.しかし近年では,記憶容量の増加が低迷し始めている.そのような状況を打破するため,立体構造のNAND型フラッシュメモリの開発が進められている.本稿では,現在主流となっている2次元NAND型フラッシュメモリの歴史と構造について述べ,これから普及していくことが予想される,3次元NAND型フラッシュメモリと比較していく.
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Default Mode Network

従来,課題遂行時の脳神経活動を観測するために,ベースラインとなる条件での活動はノイズとされてきた.しかし,Raichleらによって発見された課題遂行時よりも安静状態でより活動するDefaultModeNetwork(DMN)が,自己への内省などの脳機能を持つとしてfunctionalconnectivityMRI(fcMRI)解析などを用いて研究が進められている.DMNの解明により,統合失調症などの自己への内省に関与する症状の早期発見が可能になると期待されている.本稿では,DMNの概要や計測方法,今後の展望について述べる.

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Perceptual User Interface

現在,我々が生活の中で使用するコンピュータは,マウスやキーボード,十字キーやタッチパネルなどが用いられている.しかし,人によってはこれらのインターフェースを使いこなすのに時間が掛かることもある.そこで,これらの既存の入力装置や操作方式に取って代わるものとして,近年では人間の身振り手振りや音声といった,人間同士の意思伝達手段を用いたPerceptualUserInterface(PUI)システムの開発がされている.本稿では,このPUIの背景と具体的な手法について記述する.

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レーザー医療機器

レーザーは,工業・通信・軍事など幅広い分野で利用されている.レーザーには,単色性・指向性・干渉性などの性質があり,その性質に着目したL.Goldmanが医療の分野に結びつけた.現在では,医療分野におけるレーザーの開発も進み,旧来の手法では難しかった手術もレーザーを用いることにより侵襲の少ない治療が可能になった.本稿では,レーザーの仕組みやレーザー医療機器について述べる.

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周波数領域における画像処理

画像処理において,指紋認証や虹彩認識などの生体認証,テクスチャのパターン認識などは画像の 周波数領域における情報が重要となる.本稿では画像の空間周波数を解析する手法としてのフーリエ 変換やウェーブレット変換について述べる.

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