【速報】平成29年度 第12回人材育成フレームワークレクチャー

学会参加報告書

 

報告者氏名

 

奥村康平

発表論文タイトル 脳神経ネットワークの特徴抽出による拡散テンソル画像法の神経追跡精度の検討
著者 奥村康平, 日和悟, 廣安知之
主催 けいはんなリサーチコンプレックス
講演会名 平成29年度 第12回人材育成フレームワークレクチャー
会場 同志社大学 学研都市キャンパス 快風館
開催日程 2018/03/28

 

 

  1. 講演会の詳細

2018/0328に同志社大学 学研都市キャンパス 快風館にて開催されました平成29年度 第12回人材育成フレームワークレクチャーに参加いたしました.人材育成フレームワークレクチャーは,けいはんなリサーチコンプレックスによって主催された講演で,京阪奈地域における地域発の研究開発を推進する事業の一環として,大学・研究機関・関連企業の方が参加して京阪奈地域で行われている研究の目指す未来像などを紹介・議論することを目的に開催されています.

本研究室からは私,M1の大澤が参加しました.

 

  1. 研究発表
    • 発表概要

私は15時40分より開催されたセッションの「けいはんな研究シーズ発表会・交流会」に参加いたしました.発表の形式は1時間のポスター発表となっておりました.

以下に発表内容の要約を記載致します.

MRIによって撮像されたDWI画像情報を利用して 脳構造的特徴を検討した。
特に、性差にポイントを置き、識別の可能性および追跡アルゴリズムの精度の検討を行った。

 

 

  • 質疑応答

今回の講演発表では,以下のような質疑を受けました.

 

 

・質問内容1

全脳の神経追跡を行うと2つのアルゴリズムによる追跡結果に差が出るだろうが,追跡を行う脳領域を制限すれば,決定的トラクトグラフィーでも正確な神経追跡を行えるのではないか,という質問をいただきました.この質問に対し,全脳で追跡を行うと神経線維密度が高くなり,神経線維密度が高くなるとアルゴリズムの仕様から決定的トラクトグラフィーによる追跡結果の正確性が低下することが推測される.そのためおっしゃる通り,追跡を開始する脳領域を制限すると結果の正確性が向上することが考えられると回答しました.

 

・質問内容2

確率的トラクトグラフィーのほうが有用であるのならば,決定的トラクトグラフィーは必要あるのかという質問をいただきました.この質問に対し,確率的トラクトグラフィーは決定的トラクトグラフィーに対して追跡に大きく時間を要する.そのため,臨床的に応用する際に注目している明確な領域があり,追跡する領域を選択するのならば使用できるのではと考えている.また,拡散テンソルトラクトグラフィーは脳以外の神経構造の描画にも使用されるため,脳より単純な神経構造を持つ部位の追跡においては決定的トラクトグラフィーを利用したほうが追跡時間の点から効率が良いと考えられると回答しました.

 

  • 感想

今回行った研究発表は自分にとって初めてとなる外部での研究発表であり,日本語での発表であったので,研究自体の説明は納得のいく形で行う事ができた.いささか説明がおぼつかなかった点や,ポスターの内容を説明し終えるのに一回当たりの時間が5~10分ほどかかってしまった点が今回の反省点であると考えている.これらの反省点から説明のアウトラインの構築と時間配分の調整を対策として行うことで,次回の発表に役立つと思われる.また今回のポスター発表時は,脳構造に関する分野の方が多く参加していたが,注目している範囲がニューロン単位の方が多かったため,私が発表した拡散テンソル画像法による脳構造のマクロな視点での解析は新鮮であると感じられた方が多く,そのため研究の概要やコンセプト,今後の展望を話すことが多かった.またこの発表を通じて,より良い発表の仕方や次の研究の進め方について気づけたことが多かったように感じる.一方で,結果に関して議論することが少なかったため,今後の学会などで結果に関して有意義な議論ができるように研究をより深めていきたいと感じた.

 

  1. 聴講

今回の講演会では,下記の2件の発表を聴講しました.

 

発表タイトル       : 脳の情報処理の実態 -コンピューターとの違い-

著者                  : 櫻井芳雄

セッション名       :

Abstruct            : なし

この発表では脳の情報処理の実態をコンピュータとの比較を行う形で紹介されていました.コンピュータが決定的情報処理を実行しているのに対し,人間の脳はニューロンの性能から確率的,分散的な情報処理を実行しているという話が紹介されていました.またニューロンの一つ一つのプロセッサとしての性能は低いが,相互に作用することで高次な機能を発揮すること,コンピュータに対して脳は情報の有用性や内容から自動的に情報の判断,整理,分類,結合,創造等を行うこと,脳構造の可塑性による脳領域の補填や修復などの内容の話もありました.本発表の話は私が行っている研究の根幹にかかわる話でもあるため,自分の研究への考え方や知識により深みを与えられたように感じています.

発表タイトル       :多感的情報の認知脳科学とその技術応用・社会展開

著者                  :安藤広志

セッション名       :

Abstruct            : なし

この発表では,3つの研究トピックスである,動的視覚情報が引き起こす自己運動知覚を脳機能解析の観点から明らかにする研究,音が感触に与えるクロスモーダル効果を心理物理解析の観点から明らかにする研究,高精細立体映像を用いた建機の遠隔操作をフィールド解析の観点から明らかにする研究の話が紹介されていました.これらの話では,それぞれ現れた課題に対してどのように対応策をとってきたかをプロセスに沿って紹介されており,またそれらの対応策によってどのような結果が得られたのかという内容も紹介されていました.この発表から,課題を発見し,対応策を考案し,結果を得るという基本となる行動理念の大切さを再確認することができました.

 

参考文献

・平成29年度第12回人材育成フレームワークレクチャー

http://keihanna-rc.jp/events/event/h29-fwl-12-submit/

 

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