高照度の照明は執務時間中の覚醒を誘発する:作業成績および心拍数の主観的調査結果

A higher illuminance induces alertness even during office hours: Findings on subjective measures, task performance and heart rate measures

夜間の白色光の露光が,覚醒,活気および気分の主観的および客観的指標の顕著な結果を示しているのに対し,昼間や執務条件下での白色光の効果はまだ十分に調査されていない.本研究では,32名の被験者を4000Kの色温度環境下で200luxと1000luxの2つの照度レベルのグループに分け,朝と昼間にそれぞれ1時間露光した.4ブロックにおいて主観的レポートおよび客観的パフォーマンスおよび生理的覚醒を調査した.結果として,主観的覚醒度および活気,課題に対する持続的注意,心拍数および心拍変動において照度の影響が見られた.参加者は低照度に対し,高照度の照明の露光時により眠気を感じず,より活動的に感じ,PVT(psychomotorvigilancetask)の反応時間が短くなり,生理的覚醒度が向上した.成績に関しては,朝の露光および1時間の露光の後半において顕著な影響が表れた.また,心拍変動への影響は1時間の露光後に顕著であった.睡眠などの露光条件下でない場合を除く通常の場合は,より強い光が覚醒度や活気の向上のみならず,作業成績および生理的覚醒の向上をもたらすことが結論付けられた.

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蛍光補償光学画像における網膜色素上皮細胞の自動セグメンテーション

補償光学(AO)イメージング法は,光受容体及び網膜色素上皮(RPE)細胞といった網膜細胞モザイクの組織学的特徴を生体内で研究することを可能にする.眼科AO撮像素子で得られた高解像度の画像は,情報量が多く,手動で定量化することが困難で面倒である.ゆえに,検査中の細胞モザイクに関する再現性のある定量的情報を提供できるロバストで自動化された解析ツールが必要となる.自動アルゴリズムは,個別の光受容体細胞の位置を検出するために開発されている.しかしながら,これらの方法のほとんどはRPEモザイクを特徴づけるにはあまり適していない.我々は,RPE細胞分割のためのアルゴリズムを開発し,RPEモザイクのシミュレーションと実際の蛍光AO画像で性能を示す.アルゴリズムの性能は,手動による細胞の同定と比較して91%以上の精度を得ることが出来た.この手法は,RPEモザイクの形態計測分析のためにRPE細胞を分割すること用いられ,健康・病気両方のRPEモザイクの分析を高速化することができる.

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