LCIによる内視鏡専門医の視認性および色差値における様々な結腸直腸ポリープの可視性の改善

Linked color imaging improves the visibility of various featured colorectal polyps in an endoscopist’s visibility and color difference value
Naohisa Yoshida, Yuji Naito, Ritsu Yasuda, Takaaki Murakami, Ryohei Hirose and others
International Journal of Colorectal Disease, Volume 32, Number 9, pp.1253-1260, 2017
20171010 yokada

目的:レーザー内視鏡によるLinked Color Imaging(LCI)は,新たな狭帯域光観察である.本研究では,主観的な内視鏡専門医の視界スコアリングおよび客観的な色差(CD)値を利用して,結腸直腸ポリープの様々な視認性を改善するためのLCI の有効性を検討した.
手法:白色光(WL)とLCI の2 つの画像を,2 ~ 20mm の54 個の連続した新生ポリープについてレビューした.すべての画像は,4 人の内視鏡検査医によって,4(優れた可視性)から1(視認性が低い)のポリープ視認性スコアに基づいて評価された.さらにLCI およびWL の各ポリープと周囲の粘膜との間のCD 値を独自のソフトウェアを用いて計算した.
結果:LCI の平均ポリープ視認性スコア(3.11 ± 1.05)は,WL(2.50 ± 1.09,P < 0.001)のスコアより有意に高かった.内視鏡医の視界不良(ポリープ視認性スコア1 と2)の比率では,LCI(27.9%)はWL(55.6%,P < 0.001)よりも有意に低かった.CD 分析に関して,LCI のCD 値はWL のCD 値よりも有意に高かった(33.3±13.9 対20.7±13.6,P < 0.001).サブグループ解析では,LCI の約24 小径ポリープ(≦ 5mm)のポリープ視認性スコアおよびCD 値は,WL より有意に高かった(3.29 ± 0.99 対2.12 ± 0.99,P < 0.001;31.6 ± 12.8 対14.7±7.6,P < 0.001).さらに,ポリープのLCI のポリープ視認性スコアおよびCD 値は,ポリープの位置,大きさ,組織学および形態的にもWL の値よりも有意に高かった. 結論:LCI は,ポリープの視認性スコアおよびCD 値の両方において,WL と比較して様々なポリープの視認性を改善した.