裏切るか裏切らないか:EEG 計測による協調ゲームにおける人間の行動の読み方

Cortical Activity and Connectivity of Human Brain during the Prisoner’s Dilemma: an EEG Hyperscanning
Fallani, F. D. V., Nicosia, V., Sinatra, R., Astol, L., Cincotti, F., Mattia, D., Babiloni, F.
PloS one, vol. 5, no. 12, pp. e14187, 2010
20171025 mmizuno

人間の社会的相互作用に関与する神経機構を理解するためには,2 人以上の個体の脳活動を同時に計測し,観察された社会パターンと相関させる必要があるため困難である.我々は,hyper-brain ネットワークの概念を取り入れた.これは,単一の脳の皮質領域間の情報と2 つの異なる脳の領域間の関係を示す接続状態のことである.反復囚人ジレンマ課題中の26 人のカップルのEEG 計測により構築されたhyper-brain ネットワークのグラフ分析によって,意思決定段階で非協調的相互作用を予測する可能性を示唆した.2 人の裏切るペアのhyper-brain ネットワークは,協力的またはしっぺ返し戦略をとるペアよりも,脳間結合が有意に少なく,全体的により高いモジュール性,すなわち2 つの分離したのサブグラフを形成する傾向が有意である.hyper-brain ネットワークにおける接続性の変化を評価することによって,裏切りの判定を事前に「読み取る」ことが可能である.