模擬運転中のマインドワンダリングの検出と定量化

Detecting and Quantifying Mind Wandering during Simulated Driving
模擬運転中のマインドワンダリングの検出と定量化
Baldwin, Carryl L and Roberts, Daniel M and Barragan, Daniela and Lee, John D and Lerner, Neil and Higgins, James S
Frontiers in human neuroscience, vol.11, pp.406-421, 2017
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マインド・ワンダリングは交通安全に対する脅威であり,かなりの数の衝突と死者を発生させる.この研究では,マインドワンダリングは20 分間の高速道路運転のシナリオ,認知枯渇課題により引き起こされた.参加者はマインドワンダリングしているか,運転タスクに集中しているのかを自己報告するために,定期的に聴覚トーンに対する応答を調査した.自己報告されたマインドワンダリング頻度は高く,参加日数は統計的に変化する.運転実績の指標については,参加者のマインドワンダリング区間はスピードの低下と関連していた.また,タスク実行時の期間と比較してレーンの変動性を低減させた.電気生理学の尺度については,マインドワンダリング区間は脳波のアルファバンドの増加,ならびに聴覚プローブに応答したイベント関連電位(ERP)のP3a 成分の低下に関連していた.今回の結果は,マインド・ワンダリングが運転性能に影響を及ぼし,運転者の注意状態に関連する変化が潜在的な脳生理学において検出可能であることを裏付けている.さらに,結果は自動車運転のような連続的な作業において,人間の内部認知状態を検出することが可能であることを示唆している.マインドワンダリングの可能性のある区間を特定することは,運転者の注意を喚起するための有用な研究ツールとして役立ち,潜在的に将来の車内安全対策につながる可能性がある. mind wandaring, inattention, electroencephalography (EEG)