運転動画視聴時の緑内障患者の眼球運動の調査

Exploring Eye Movements in Patients with Glaucoma When Viewing a Driving Scene
Crabb, David P and Smith, Nicholas D and Rauscher, Franziska G and Chisholm, Catharine M and Barbur, John L and Edgar, David F and Garway-Heath, David F
PloS one, Vol.5, No.3, 2010
20180201_hwada

“背景
緑内障は視力障害の主要な原因である進行性の眼疾患である.視野の自動評価は病気の過程の様々な段階を決定する.診療所で撮影されたこれらの測定値を患者の実際の機能と関連付け,日常の作業を行うときに患者が制限された視野を補うかどうかを確認すること必要がある.そこで,本研究では,ハザード・パーセプション・テスト(HPT)における運転シーンを見る際の緑内障患者の眼球運動を調べた.

解析手法
HPTは,運転手の視点から見た様々な交通シーンの短い動画からなる英国運転免許試験の構成要素で,方向転換や減速を必要とする危険な状況が含まれている.両眼視野欠損を有する9人の緑内障患者および10人の年齢が一致した対照被験者からのデータを検討した(すべての経験豊富なドライバー).各被験者は,目の動きを伴う26の異なる動画を,視線追跡装置によって同時に監視した.ソフトウェアを用いて,データを前処理し,それを動画に併合し,眼の動きおよび視点(動的二変量輪郭楕円分析を使用して)を定量化した.平均し,全てのHPTフィルムにおいて,患者は,例えば,有意に多くのサッカードを作る対照とは異なる眼球運動特性を示した.患者の「point-of-regard」の平均領域は対照と有意差はなかったが,両眼視野欠損に関してハザードを見逃した明らかな被験者が確認された.

結論
両側緑内障患者の眼球運動パターンの特徴は,交通シーンを見るときに,年齢が一致した対照とは大きく異なる可能性がある.緑内障患者によって行われた眼球運動の研究は,運転に必要な視野成分の定義に関する有用な情報を提供する.