ワーキングメモリタスク中の前頭前部血行動態におけるタスク能力と学習スタイルの役割の探索

Exploring the role of task performance and learning style on prefrontal hemodynamics during a working memory task
A.A. Anderson, K. Parsa, S. Geiger, R. Zaragoza, R. Kermanian, H. Miguel, H. Dashtestani, F.A. Chowdhry, E. Smith, S. Aram
PloS one 13(6), 2018

“既存の文献は, 作業記憶(WM)タスク中の前頭前野(PFC)における活性の質および位置を概説している. しかし, WMタスクの根底にある神経処理における個人差の影響は依然として不明である. 本機能的近赤外分光法の研究では, タスクの能力と好ましい学習方法(VARK スコア)の影響を考慮しながら, PFC の活性を調べるための視覚および聴覚n-back タスクを実施した. 年齢をコントロールしながら,高い能力(HP)の被験者(精度>90%)は,普通の能力(NP)の被験者と比較して, PFC 領域のタスク依存性の低い活性を示した. 特に, HP 群は, 聴覚タスク中は左DLPFC, 視覚タスク中は右DLPFC においてより低い活性を示した. 学習方法を考慮した後, 視覚と聴覚のVARK スコアとPFC の活性レベルとの間に相関があることがわかった. 視覚VARK スコアが高い被験者は, 聴覚タスク中の左DLPFC の活性化が低く, 視覚スコアの高い被験者は, 視覚タスク中の両DLPFC の活性が高かった. 聴覚タスクの実行中, HP 被験者は,NP の被験者と比較して視覚VARK スコアが高く, 学習のスタイルがタスク能力および活性に及ぼす影響を示した. この研究の結果は, 学習スタイルとタスク能力がPFC の活性化に影響を及ぼし, 学習スタイルの神経学的影響や聴覚または視覚処理の欠損を伴う人々への応用を示している.”