7日間の瞑想リトリートが瞑想者と非瞑想者の注意タスク中の脳機能に及ぼす効果

Effects of a 7-Day Meditation Retreat on the Brain Function of Meditators and Non-Meditators During an Attention Task
E.H. Kozasa, J.B. Balardin, J. Sato, K. Chaim, S. Lacerda, J. Radvany, L.E. Mello and E. Amaro Jr Frontiers in Human Neuroscience, vol. 12, p.222, 2018.

認知機能の向上技術として瞑想は,健康と脳機能研究の分野で関心が高まっている.Stroop word-color task(SWCT)は認知制御メカニズムの解明のための興味深いパラダイムとして神経イメージング研究に適応されてきた.STWCのパフォーマンスは,瞑想の実践において訓練された注意と刺激制御の両方を必要とする.我々は,MRI装置内でSWCTを提示し,瞑想リトリート前と後の非瞑想者と瞑想者のパフォーマンスを測定した.本研究の目的は,この作業における瞑想者及び非瞑想者に対する7日間の禅集中瞑想訓練(リトリート)がパフォーマンスレベルおよび神経メカニズムに及ぼす影響を評価することである.7日間の禅瞑想のリトリートの前後に,19人の瞑想者と14人の非瞑想者を測定した.リトリート前後のSWCTにおける正答数と応答時間(RT)において瞑想者と非瞑想者の間に有意差は認められなかった.リトリート前の注意の訓練を受けた瞑想者では,SWCT中において,前部帯状回,前頭前野皮質,尾状核,被殻,淡蒼球,側頭葉,島,後部帯状回で非瞑想者と比較して活動は減少した.瞑想リトリート後の非瞑想者はこれらの領域の活性を減少させ,リトリート前の瞑想者と同様になった.この結果は,わずか7日間で集中的に瞑想を訓練することによって非瞑想者の脳の効率が増加したと解釈することができる.一方,瞑想者は同じ訓練の後,これらの領域で活性化の増加を示した.リトリートは,瞑想経験,注意喚起,神経可塑性の違いによって瞑想者と非瞑想者の注意関連領域に明確な効果を示した.