作業の複雑さと専門知識の関数としての血行動態反応の変化-ジャグラーにおけるfNIRS 研究

Hemodynamic Response Alteration As a Function of Task Complexity and Expertise? An fNIRS Study in Jugglers
D. Carius, C. Andr¨ a, M. Clau, P. Ragert, M. Bunk and J. Mehnert
Frontiers in human neuroscience, vol. 10, p.126, 2016.

高い運動範囲で複雑な運動課題を実行している間のオンライン脳処理に関する詳細な知識はまだとらえどころのないままである. 本研究の目的は, ジャグリングなどの複雑な視覚運動課題の実行中に, 感覚運動ネットワーク内および視覚運動領域内の血行動態反応を調査することであった. より具体的には, 我々は機能的近赤外分光法(fNIRS)で測定される血行力学的反応が, タスクの複雑さおよびジャグリングの技量のレベルの関数としてどれほど適応するかに興味があった. 2ボールジャグリング, 3ボールジャグリングおよび5ボールジャグリングカスケードなど, さまざまなレベルの複雑さのジャグリングタスクを実行するよう, エキスパートジャグラーに依頼した. 5ボールジャグリングカスケードは, 3ボールジャグリングや2ボールジャグリングパターンなどのそれほど複雑ではないタスクと比較して, 酸素化ヘモグロビンに対する血行動態応答の増強を示したため, ここで我々はエキスパートジャグラーが増加するタスクの複雑さとともに神経血管反応を示すことを示す. さらに, ビデオ分析によって得られた5ボールジャグリングカスケードの間の血行動態反応とジャグリングの技量レベルとの間の相関関係は, 一次運動皮質と有意でない傾向のみを明らかににし, より高いレベルの技量は血行動態反応の低下と関連している可能性がある.