暗算を使用したワーキングメモリトレーニングが前頭及び頭頂部の局所的な灰白質に与える影響

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Working Memory Training Using Mental Calculation
Impacts Regional Gray Matter of the Frontal and
Parietal Regions

PLoS ONE, 2011, Vol.6, No.8

ワーキングメモリトレーニングは訓練されていない認知課題パフォーマンスを向上させ,機能的な活動も変化
する.しかしながら,灰白質形態や幅広い認知課題に対するWMトレーニングの効果は未だ未知である.我々は,
典型的なWMタスクである訓練されていなかったWM課題及び創造性課題のような様々な心理尺度,そして,暗
算を用いたWMの集中的な適応トレーニング(IATWMMC)を使用し,ボクセルに基づいた形態測定(VBM) を
利用してこの問題を調査した.IATWMMC は,前頭頭頂部と左上側頭回における局所的な灰白質量の縮小と関係
していた.それは言語の文字スパン及び複雑な算数能力を向上したが,創造性を低下させた.これらの結果は,ト
レーニングによって誘導された心理学メカニズムにおける可塑性及び強い遺伝子制御下にあると仮定された領域
における灰白質構造の可塑性を裏付ける.