急性社会心理的ストレス時における辺縁系のディアクティベーション:PET とfMRI に基づく研究

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Deactivation of the Limbic System During Acute
Psychosocial Stress: Evidence from Positron Emission
Tomography and Functional Magnetic Resonance
Imaging Studies

Biological psychiatry. 2008, vol. 63, no. 2, p. 234-240.

【背景】
ストレスによって誘発された代謝変化は有害な健康被害を与える.ニューロイメージング環境においてストレス
を調査できる新しく開発されたパラダイムは,ストレスに対する代謝的反応と認識に関連した脳活動変化を評価
することが出来る.
【方法】
我々は被験者に対して,PET 環境下(n=10)とfMRI 環境下(n=40)において心理社会的ストレスを曝露し実
験を行った.
【結果】
ストレッサーに対して,ストレスマーカーであるコルチゾールの分泌の増加として反応した被験者において,海
馬や視床下部,眼窩前頭皮質,前部帯状皮質を含む大脳辺縁系の各部位の大きな不活性が見られた.さらに,ス
トレスのタスクに関して,海馬における不活性化の程度とコルチゾールの放出量に相関関係が見られた.
【結論】
観測された大脳辺縁系構造の不活性化はRest やnonstressful 状況間に活性化していた可能性を示唆している.こ
れはストレス応答の開始のためには,大脳辺縁系の不活性化が不可欠であるというモデルを提案した.