健常な被験者における日中のコルチゾール活性はどの程度安定なのか?3 つのmulti-wave 研究による証拠

2015.0407.okamura

How stable are diurnal cortisol activity indices in healthy
individuals? Evidence from three multi-wave studies
Ross, Kharah M; Murphy, Michael LM; Adam, Emma K; Chen, Edith; Miller, Gregory E.
Psychoneuroendocrinology. 2014, vol. 39, p. 184-193.

【背景】
コルチゾールの起床後の増加カーブ(CAR)や日中の変動,1 日全体での総生産高などは,健康とストレスに関
連している機械的な指標として研究されている.
しかし,被験者の一時的な特徴,特に時間帯の持つ特徴についての調査は不足している.【方法】
この問題に対処するために,CAR と日中の変動と,1 日全体の総生産高について,異なる年齢の被験者に対して異
なる時間スパンで安定性を調査した.130 人の健常な子どもと青年に対して,1 日に4 回(起床後,1,4,9,11h)
唾液を採取した.それぞれの採取は6 カ月以上のスパンをおき,合計2 日間採取を行った(Study 1).147 人の
成人女性に対して隔年で2 日間訪問し,1 日5 回(起床時,1,4,9,11h)採取した(Study 2).健常な47 人の
中年の被験者から2,3 カ月のスパンをおき,1 日5 回(起床時,1,4,9,14h 後)3 日間採取した(Study 3).
安定性は多平面モデルから派生したクラスタ内相関係数(ICC s)によって推定を行った.
【結果】
各実験において,測定時の状態や時間帯に起因すると考えられるコルチゾールの変動が,およそ50[%] で見られ
た.それぞれの検討項目のうち,日中の変動とCAR よりも,1 日全体の生産高が最も安定していた.しかし,安
定性は各実験を通して控え目だった.
【結論】
CAR,日中の変動,1 日全体の総生産高の大部分は日々の影響により変動した.最も安定した特徴は見られなかっ
た.今後の研究では短期間に集中したコルチゾールの変動において,健康との関係を検討しなければならないこ
とが示唆された.