ストロークエッジと二値化を用いた文書画像の背景推定

Document image binarization using background estimation and stroke edges
International Journal on Document Analysis and Recognition, Vol.13, pp.303-314, 2010
20151204 ygoto

文書画像で文書を描写する際に,劣化が異なるので文字を描写するのに苦しむことが多くある.本稿では,ひ どく劣化した文書の画像からセグメントテキスト文書画像を二値化する.提案手法は,テキスト文書は通常,均 一な色と質感の背景を持っている.その中で,文書は,周囲の背景と比較して異なる強度レベルを持っていると 考える.提案手法は,多項式平滑化手法を介して文書の背景面を推定する.文書の劣化の異なる部分は,推定文 書の背景表面を使用することによって補う.テキストのストロークエッジはノルム画像の勾配を使用して文書画像 から検出される.最後に,ドキュメントのテキストをストロークエッジに基づいて推定される局所閾値によって セグメント化する.提案手法は近年の文書画像の二値化コンテス ICDAR2009 の枠組みの下で,35 の国際研究グ ループから提出された 43 のアルゴリズムの中で最高のパフォーマンスと称された.

消化器内視鏡検査のためのコンピュータ支援意思決定システム:レビュー

Computer-Aided Decision Support Systems for Endoscopy in the Gastrointestinal Tract: A Review
IEEE Reviews in Biomedical Engineering, vol. 4, pp. 73{88, 2011.
20151201 hayashinuma

今日では,人体の内部の検査を行うために医療用内視鏡が幅広く使われている.画像や動画が取得可能な内視鏡画像技術の登場により,新たなコンピュータ支援意思決定システムが開発できるようになった.このようなシステムは医師がより正確に悪性の腫瘍を識別可能とする支援をすることを目的としている.本稿の冒頭では,我々はこれまでに登場した内視鏡の種類(フレキシブル内視鏡,カプセル内視鏡,共焦点レーザー内視鏡)の紹介をし,内視鏡の歴史について簡単に述べる.また,消化器内視鏡に焦点を当ててコンピュータ支援意思決定システムについて簡単に紹介する.つぎに,我々はコンピュータ支援意思決定システムについて一般的な事実や数字について示し,消化器におけるコンピュータ支援意思決定システムについてのまとめる.このまとめでは,述べられた手法の一般的な問題点について議論し,続いてそれらを解決する手法について提案を行う.

腎部分切除術のロボットアシスト内視鏡映像における閉塞した脈管構造の拍動解析による自動セグメンテーション

Automatic segmentation of occluded vasculature via pulsatile motion analysis in endoscopic robot-assisted partial nephrectomy video
Medical Image Analysis vol. 25, pp. 103-110, 2015
20151201 ntanaka

肺解剖は,腎部分切除術において外科医が腎血管系の周囲の結合組織を除去する際,重要かつ繊細な段階である.脂肪に埋没した血管が内視鏡の映像から写らない際に深刻な問題が生じ,結果として,適切に箝搾する事ができない.このような問題は,内出血による重大な失血や,癌の切除中の大量出血による手術視野の妨害する危険性があり,これらは癌の切除を行う境界線の視認性を失う,あるいは結果として低侵襲な内視鏡手術から開腹手術に移行する可能性もある.血管の発見を補助するために,我々は肉眼では感知できないほど微細な拍動性運動から血管領域を自動抽出する新しい手法を提案する.我々のセグメント化技術は位相による映像倍率を適用した技術を用いて微細な組織の動きを抽出する.位相による映像倍率を適用した技術とは拡大のためよりもラベリングのために,位相情報の周期的な変化から動きを測定する.複素ウェーブレット対を用いて内視鏡映像の各フレームにおいて位相を測定する事に基づいて,我々の提案手法は心拍数と一致する時間的な局所位相変化を示す領域を示す事により分割ラベルを割り当てる.我々は,我々の技術が15の臨床ロボットアシスト腎部分切除術の回顧的研究を用いた我々の血管検出アルゴリズムの定量的かつ定性的な性能評価を提示する事により,タイムクリティカルな外科的用途のための実用的な解決策であることを示す.

拡散光イメージングにおけるウェーブレットを用いた血流反応の推定

Wavelet-based estimation of the hemodynamic responses in diffuse optical imaging
Medical image analysis, vol. 14, no. 4, pp. 606 – 616, 2010
20151202 sshigaraki

拡散光イメージングは,血流反応を通した神経活動の間接的な測定を行うために光を用いている.比較的低吸収率の近赤外光を用いることで,皮質1cmの深部までの血流変化の計測を可能としている重要な信号から生理学を切り離そうとする時,酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの両方の情報の急速な獲得,そして情報へのアクセスで新しい挑戦が生まれる.特に,近年の研究では視覚野の信号における1/fのノイズ構造の存在が証明され,慣習的な手法と比較した時に,ウェーブレットに基づいた一般線形モデルは構造化されたノイズの相関を失わせ,反応振幅のより優れた評価を提供しうる.この研究では,ウェーブレットの手法を血流変化の全ての時間的形状を取り戻す.