異なるストレスタスクに対する唾液内α-アミラーゼとコルチゾール応答と性差について

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Salivary alpha amylase and cortisol responses to
different stress tasks:Impact of sex

International Journal of Psychophysiology. 2008, vol. 69, no. 1, p. 33-40.

α-アミラーゼ(sAA)やコルチゾール(CORT)のような神経分泌マーカーは,ストレス状況へのヒトの反応を
立証することにおいて,重要な役割を果たす.sAA レベルは交感神経系の活動を反映するが,唾液内コルチゾール
はHPA 軸の活動を計測することにおいて,重要であるように思われる.多くの研究では,ストレス反応時のsAA
やCORT の応答を検討するが,これらのシステムの相互作用,特にこの両方のシステムが活性化される場合の検
討は行われていない.さらに,CORT 応答の性差は比較的よく調査されている.しかし,sAA レベルの反応や性
差について,また両システムの相互的なシステムについては一義的な結論に至る研究は行われていない.本研究
では,健康な80 人の被験者に対して,回避的な絵付けタスクと寒冷昇圧タスクの2 つのタスクを与えた.2 つ目
のタスクはコントロールタスクと比較した.1 つ目のタスクのsAA レベルの上昇反応が2 つ目のタスクのCORT
反応と同様の反応になると期待し,2 つの反応の間の相互作用を調査した.結果,コルチゾールの反応は寒冷昇圧
タスクのときのみに観測されたが,sAA レベルは心理的,肉体的な両タスクに対して敏感なマーカであることが
示唆された.本研究において全ての実験を通して,男性のsAA レベルは女性に比べて高いレベルだった.しかし,
これらのタスクへの反応は男女で比較可能であった.sAA とCORT の反応の間に強い相関はみられなかった.