自閉症スペクトラム障害を有する成人の運転習慣認識課題における注意点の相違

Attentional Differences in a Driving Hazard Perception Task in Adults with Autism Spectrum Disorders
Journal of autism and developmental disorders, vol.47, No.2, p.405, 2017
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本研究では,運転習慣認知課題に関連して,ASD における社会的および非社会的刺激の注意深い処理を検討し
た.参加者は,目の動きが記録されている間に,道路のシーンのビデオを見て,危険を検出した. ASD を有する
被験者は,運転習慣の危険性を比較的良好に検出したが,危険に適応するのが遅かった.ハザードの発症に先立
つ時間におけるより大きな注意喚起は,より低い言葉のIQ と関連していた.この調査結果は,運転習慣の危険性
を特定する際に,ASD を持つ人が注意を分散して指導することを示唆している.

自閉症患者における機能的・構造的脳内ネットワーク組織の変化

Altered functional and structural brain network organization in autism
NeuroImage: Clinical, Vol. 2, pp.79–94, 2013
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構造的と機能的のアンダーコネクティビティは自閉症患者の多数の脳領域,機能的システム,そして白質路において報告されてきた.近年の複雑ネットワーク解析の発展は脳がスモールワールド性を示すモジュラーネットワークであることを明らかにしたにもかかわらず,自閉症患者のネットワークレベルの組織は詳細に調査されてはいない.本稿では,児童と青年の自閉症患者が,機能的システムにおける短く幅広いコネクティビティの減少とディフォルトと高次視覚領域における機能的システム間の強いコネクティビティを示すため,レスティングステイトfMRIを用いた(n=42自閉症児,n=37健常児).グラフ理論を用いて,機能的コネクティビティにおけるグループの違いが,モジュラリティとクラスタリングにおいて,ネットワークレベルの減少として反映されていたが,キャラスタリスティックパスレングスにはそれがみられないことを示した.拡散テンソルMRIによって得られた線維束の構造的ネットワークは,白質形態の統合性は低いが,線維本数が多いことを示した(n=51自閉症児,n=43健常児).健常児と自閉症児の各人は構造的・機能的コネクティビティの関係において類似性がみられた(n=35自閉症児,n=35健常児).しかしながら,構造的と機能的ネットワークを統合する主成分分析では,構造的と機能的ネットワーク間のロカール・グローバルエフィシエンシーのバランスは自閉症児にのみ低下していることが明らかにされた.それらは年齢に正の相関があり,自閉症の症状に負の相関があった.まとめると,我々の発見は複雑ネットワークとした脳モデルは自閉症と他の神経精神学の障害の解明されていない生物学的基礎において非常に有益なものとなることが示唆された.

ASD とADHD 患者の構造的・機能的コネクティビティ:リッチクラブ組織研究

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Structural and Functional Connectivity of the Human
Brain in Autism Spectrum Disorders and
Attention-De cit/Hyperactivity Disorder:
A Rich Club-Organization Study

Human Brain Mapping, vol.35, pp.6032-6048, 2014

ADHD とASD は児童の中で最も一般的で難解な神経発達障害である.この2 つの障害は多くの行動的そして
神経生理学的な特徴を共有しているが,多くのMRI 研究は同時に両方の障害を検討はしていない.構造的と機能
的コネクティビティを統合させるグラフ理論を用いて,3 つの児童のグループ(ADHD (8–12 歳,n = 20),ASD
(7–13 歳,n = 16),統制(8–12 歳,n = 20))のラージスケールネットワーク組織を検討した.密に結合された
ハブ領域は自身もまた密に結合されているリッチクラブ組織の概念を適用する.そして脳を2 つの異なるネット
ワークドメインに分け検討する.(1) リッチクラブネットワーク現象内と(2) リッチクラブネットワーク現象外で
ある.ASD とADHD グループは機能的・構造的データ共に,リッチクラブとノンリッチクラブ結合のパターンが
明らかに異なる.ASD グループはリッチクラブネットワーク内の構造的・機能的ネットワークにおいてのみ強い
コネクティビティを示した.これらの結果はASD (n = 85) と統制(n = 101) の自閉症の脳イメージングデータ
によって再現された.ADHD グループはリッチクラブネットワーク内において弱い一般的な拡散異方性と機能的
コネクティビティ示したが,リッチクラブ外での神経繊維本数と相関係数は高かった.いくつかの生態学的特徴
や頻繁におこる合併症は共通であるが,これらのデータはADHD とASD 児はラージスケールコネクティビティ
のパターンが明らかに異なることを示している.