熟練のマインドフルネス瞑想の実践者と対照群の時間推定の心理生理学

Psychophysiology of duration estimation in experienced mindfulness meditators and matched controls
Otten, Simone and Schotz, Eva and Wittmann, Marc and Kohls, Niko and Schmidt, Stefan and Meissner, Karin
Frontiers in psychology, vol.6, pp.1-15, 2015

最近の研究では,身体的な信号と内受容感覚は私たちの時間感覚と強く関連していることが示唆されている.マインドフルネス瞑想の実践者は身体の状態を認知するために訓練を受け,間隔のタイミングに対してより正確になる可能性がある.この研究では,心拍数および皮膚コンダクタンスを連続的に評価しながら,22人の熟練のマインドフルネス瞑想の実践者及び,22人の年齢を合わせた対照群を8,14及び20秒間隔の聴覚及び視覚持続再生タスクを行った.さらに,被験者は心拍知覚課題と2つの選択的注意課題を行った.その結果,持続再生または注意能力のパフォーマンスに関して,瞑想実践者と対照群の間に差異がないことを明らかにした.さらに,心拍知覚スコアにおける2群の差は見られなかった.すべての被験者における相関分析において,持続再生タスクにおけるパフォーマンスと心理生理学的変化との間のいくつかの関連性を明らかにした.後者は心拍知覚スコアとも相関がみられた.さらに,聴覚持続時間推定タスク中の線形的に増加する心拍周期及び,減少する皮膚コンダクタンスレベルの以前の所見は再現可能であり,これらの変化は視覚持続再生タスク中にも観察されうる.これまでの所見とは対照的に,心拍知覚テストはタイミングのパフォーマンスと相関はなかった.全体的に見て,熟練した瞑想実践者は,持続再生と内受容認知に関して対照群と異ならなかったが,この研究は時間知覚が自律調整および身体状態の認識に関連しているという新たな見解を有意に追加する.