応援がプレイヤーと観察者の感覚運動野間の脳間同期を向上する

Cheering Enhances Inter-Brain Synchronization Between Sensorimotor Areas of Player and Observer
T. Koide and S. Shimada Japanese Psychological Research, vol. 60, no. 4, pp. 265-275, 2018.

他の人を応援することは一般的な経験である.応援は,応援される人と応援者の主観的な団結を促進する可能 性があり,潜在的に 2 人の個人の脳間同期した活動を伴う.現在の研究では,機能的近赤外分光法を使用して,競 争的なゲーム時におけるプレイヤーと観察者の運動感覚野の活動を同時に計測した.プレイヤーは実験者とじゃ んけんを行い,観察者はそのプレイヤーを応援するか(応援グループ),プレイヤーが不正行為をしたかどうかを 判断した(コントロールグループ).応援グループでは,コントロールグループと比較して,観察者はプレイヤー との一体感が有意に強く,プレイヤーの勝利を観察する際により大きな運動感覚野の活性化を示した.プレイヤー と観察者の感覚運動野間の機能的結合は応援グループで有意に大きく,プレイヤーと観察者間の主観的な一体感 と有意な相関を示した.これらの結果は,応援がプレイヤーと観察者の内部状態の同期を強化し,一体感を確立 することを示唆する.