早期胃癌の内視鏡診断に対する LCI の有用性

Utility_of_linked_color_imaging_for endoscopyic_diagnosis_of_early_gastric_cancer

Toshihisa Fujiyoshi, Ryoji Miyahara, Kohei Funasaka, Kazuhiro Furukawa, Tsunaki Sawada, Keiko Maeda, Takeshi Yamamura, Takuya Ishikawa, Eizaburo Ohno, Masanao Nakamura, Hiroki Kawashima, Masato Nak- aguro, Masahiro Nakatochi, Yoshiki Hirooka
World Journal of Gastroenterology 2019 , pp.1248-1258 , 2019

LCI は,胃粘膜の色のわずかな違いを強調する内視鏡イメージングの方法である.早期胃癌診断の内視鏡検査 で LCI を評価し,LCI と病理学的所見の比較を行った.早期胃癌の 39 人の患者について内視鏡画像を取得した. 3 人の内視鏡医が白色光イメージング(WLI)と LCI を用いて病変の認識を評価した.癌病巣と非癌領域の色差 を計算する為に 1976 年に国際証明委員会(CIE)が制定した L*a*b*色空間における色値を使用した.内視鏡的 粘膜下層剥離術後,胃上皮表層部の血管密度を病理学的に評価した.同一の関心領域が内視鏡画像の分析(WLI, LCI)および病理学的分析のために選択された.LCI は病変認識に対して優れており,癌領域と非癌領域の間の色 差は WLI よりも LCI の方が有意に大きかった(29.4vs18.6, p < 0.0001).血管密度は癌病変において有意に高 かった(5.96 % vs4.15 %, p = 0.0004).CIE1976L*a*b*色空間における 24 以上の a*カットオフは,LCI を用い て 76.7 %の感度,93.0 %の特異度,および 84.9 %の精度で癌病変を同定した.発赤の変化の視覚化が改善された 結果として,LCI は WLI と比較して早期胃癌の認識に対してより効果的である.表面血管密度は癌病変で有意に 高く,そしてこの結果は LCI 画像分析と一致している.