顔処理に対する感情の影響

The influence of emotion on face processing
Xie, Weizhen and Zhang, Weiwei Cognition and Emotion, vol.30, pp.245 257, 2016

“拡張構築理論によると,肯定的な感情は,思考行動レパートリーを広げる.これは,認知処理における注意の 範囲の拡大として現れる可能性がある.本研究は,誘発された感情(ポジティブ,ニュートラル,ネガティブ)が 顔の全体的な処理と顔の識別に及ぼす影響を調べることによって,この仮説を直接検証する.両方の実験におい て,International Affective Picture System からの画像で誘発された感情は,顔処理と有意に相互作用した.すな わち,ポジティブ感情は,ニュートラルな条件と比較して,複合顔タスクにおけるより包括的な顔符号化を,ま た正確な顔識別を生み出した.対照的に,否定的な感情は,複合顔タスクにおける全体的な顔の符号化を損ない, 顔の識別精度を低下させた.まとめると,これらの結果は,誘発された肯定的感情が全体論的構成的処理を容易 にすることを実証することによって,肯定的影響の注意を広げる効果に対するさらなる支持を提供する.