ネンキー・インパティブ・ピクチャー・システム:ヨーロッパとイランにおける異文化研究

Nencki Affective Picture System: Cross-Cultural Study in Europe and Iran
Monika Riegel, Abnoos Moslehi, Jaroslaw M. Michalowski, Lukasz Zurawski, Marko Horvat, Marek Wypych, Katarzyna Jednorog, Artur Marchewka
Frontiers in psychology, vol.8, pp.274~288, 2017

従来、感情は普遍的であると仮定されてきたが、最近の研究は、感情の様々な側面が文化的背景によって媒介さ れる可能性があることを示唆している。我々の研究の目的は、視覚的感情刺激の主観的評価の場合に、これらの見 解をテストすることであった。私たちはまた、最近導入されたネンキーの効果的な画像システム(NAPS)データ ベースを異なる文化グループで検証しようとした。文化的に異なるイラン人のサンプルの感情とヨーロッパ人の 感情を比較しようとする試みはこれまでになかったので、40 人のイラン人と 39 人のヨーロッパ人から主観的な評 価を集めた。各文化グループは、規範的な感情評価を提供し、個別の感情に応じて写真を分類するように別々に求 められた。結果を分析して、個々の画像の格付けにおける文化的差異を特定した。 NAPS の 177 枚の写真は、感 情の次元(価数と覚醒)の観点からも、誘発された基本的な感情(幸せ、悲しみ、恐怖、驚き、怒り、嫌悪感)の 強さに関して評価された。国際感情映像システムを用いたこれまでの研究とは対照的に、ヨーロッパ人とイラン 人の私たちの結果は、感情次元の格付けも基礎感情の格付けも文化的グループによって異なっていないことを示 している。しかし、写真(動物、顔、風景、物体、人)の内容は、原子価や覚醒の格付けに大きな影響を与えまし た。これらの知見は、異文化感情研究におけるさらなる研究が刺激の内容を制御すべきであることを示している。