LCIとBLIを用いた早期胃癌の可視性の評価

Evaluation of the visibility of early gastric cancer using linked color imaging and blue laser imaging
Yoshikazu Yoshifuku, Yoji SanomuraEmail, Shiro Oka, Mio Kurihara, Takeshi Mizumoto, Tomohiro Miwata, Yuji Urabe, Toru Hiyama, Shinji Tanaka and Kazuaki Chayama
BMC gastroenterology, Volume 17, No. 1, pp.1–7, 2017
20180110 yokada

背景:BLIとLCIはLASEREO内視鏡システムの色強調機能であり,それぞれ狭帯域光観察機能と色情報の拡大縮小を実現する. 手法:我々は,2014年4月から2015年8月までの間に早期胃癌(EGC)と診断された82人の患者を検査した.5人の専門家および5人の非専門家の内視鏡医により,非拡大BLI-brightモード(BLI-BRT)およびLCIで得られた画像と,従来の白色光イメージング(WLI)で得られた画像を比較した.また,2者間の確認も同様に評価された. 結果:専門家による画像の評価では,LCIおよびBLI-BRTのそれぞれにおいて,73%(60/82)および20%(16/82)の症例で視認性の改善が観察された.非専門家による画像の評価では,LCIおよびBLI-BRTのそれぞれにおいて,76.8%(63/82)および24.3%(20/82)の症例で視認性の改善が観察された.専門家と非専門家の間では,画像の評価に有意差はなかった.視認性の改善は,専門家および非専門家においてBLI-BRTよりLCIで有意に高かった(p<0.01).WLI上の腫瘍の色に関して,LCIを使用した場合,赤みを帯びた白っぽい腫瘍の視認性の改善は等色性の腫瘍よりも有意に高かった.LCIによる視認性の改善は,それぞれヘリコバクターピロリ(Hp)除菌の有無において,それぞれ71%(12/17)および74%(48/65)の患者で観察された.両者間の確認は,0.62以上で満足できるものであった. 結論:結論として,内視鏡医の経験やHp除菌のレベル,赤みを帯びた白っぽい色のEGCのレベルにかかわらず,LCIがEGCの視認性を改善することを示した.視認性の改善は,BLIよりLCIが有意に高かった.

新しい画像強調内視鏡技術であるLCIによる早期胃癌の色の強調

Linked color imaging (LCI), a novel image-enhanced endoscopy technology, emphasizes the color of early gastric cancer
Hiromitsu Kanzaki, Ryuta Takenaka, Yoshiro Kawahara, Daisuke Kawai, Yuka Obayashi, Yuki Baba, Hiroyuki Sakae, Tatsuhiro Gotoda, Yoshiyasu Kono, Ko Miura, Masaya Iwamuro, Seiji Kawano, Takehiro Tanaka, Hiroyuki Okada
Endoscopy International Open, Volume 5, Number 10, pp.E1005–E1013, 2017
20171114 yokda

“背景と研究目的:LCIとBLIは,強力で独特な色強調を備えた画期的な内視鏡技術である.我々は,早期胃癌病変と周囲の粘膜との間の色差を測定し,WLIと比較することで,LCIおよびBLI-brightの有効性を調べた.
患者および手法:内視鏡下粘膜切開予定の早期胃癌の画像をLCI,BLI-brightおよびWLIで同じ条件で撮影した.病変および周囲の粘膜の色値を,各関心領域における色値の平均として定義した.病変と周囲粘膜の色差(ΔE)を各モードで調べた.色値は,CIE-L*a*b*色空間(CIE:Commission Internationale d’Eclairage)を用いて評価した.
結果:42人の患者から43病変の画像を収集した.LCI,BLI-brightおよびWLIによる平均ΔE値は,それぞれ11.02,5.04,5.99であった.ΔEは,LCIでWLIより有意に高かった(P<0.001).WLIのΔEが小さい場合に限って,ΔEはWLIよりもLCIで約3倍高くなった(7.18対2.25).LCIのΔEは,周囲の粘膜が重度の腸上皮化生(P=0.04)を有する場合に大きくなった.病変と周囲の粘膜の平均色値は異なるものとなった.この値は,LCIを用いた場合でも,それらを区別するために病変と周囲の粘膜との間に十分なカットオフポイントを有していなかった. 結論:LCIはWLIよりΔEが大きくなった.経験の浅い内視鏡専門医であっても,胃癌を容易に認識し,早期に検出可能であることが示唆された."

早期胃癌における光学強調システムの診断能力の評価

Evaluation of the Diagnostic Ability of Optical Enhancement System in Early Gastric Cancer Demarcation
Gastroenterology Research and Practice, Volume 2016, pp.1–6, 2016
20161213 yokada

この研究は,早期胃癌境界における光学的強調法(OE)の有用性を評価することが目的である.OE-1 および
OE-2 機能を有するPENTAX 内視鏡検査システムにより,20 症例の早期胃癌の病変を検査した.12 人の評価者
(初心者6 人,経験者6 人)によって決定された腫瘍境界と,術後の組織病学的所見によって決定された正確な領
域を比較した.そして偽陽性と偽陰性の合計である誤診された値を比較した.癌領域の内側と外側から100 ピク
セルの色は,3 次元RGB 成分ベクトルとして表された.平均ベクトルおよび共分散行列を計算し,2 つの領域間
の色差を示すマハラノビス距離を試した.誤診された値の比較より,12 人の評価者(p = 0:008)や初心者評価者
(P = 0:026)にとって,胃癌境界を診断するにはWL-1 よりOE-1 が良いことが示された.OE-2 はいずれの場合
においてもWL-2 と有意差が見られなかった.OE-1 画像は,WL-1 画像(p = 0:002)より色の違いを示す大きな
マハラノビス距離を示した.OE モード1 は,白色光モードよりも早期胃癌の境界決定において顕著な利点を有す
ることが示された.