IAPS の快・不快画像への脳領域の反応:異なるネットワーク

Regional brain responses to pleasant and unpleasant IAPS pictures: Different networks
Aldhafeeri, Faten M and Mackenzie, Ian and Kay, Tony and Alghamdi, Jamaan and Sluming, Vanessa Neuroscience letters, Vol.512, pp.94-98, 2012

本研究の目的は,健常者における快情動と不快情動の処理に伴う脳回路を調べることである.本実験では 15 名 の健康なボランティア(男性 9 人,女性 6 人,年齢 30~60 歳)を対象とした.このブロックデザインの fMRI 実 験では,BOLD 信号変化を IAPS の快・不快画像に対する応答として,それぞれ中性条件と比較した.中性条件 に対する快条件では,両側前前頭皮質(PFC),前部および後部帯状回および側頭葉において有意な活性が確認さ れた(pFDRcorrected < 0.05).中性条件に対する不快条件では,扁桃体,海馬,海馬傍回,側頭葉,視覚皮質, 紡錘形回,PFC および前帯状回おいて有意な活性が確認された(pFDRcorrected < 0.05).扁桃体は主に負の感 情の処理に関与している.また,IAPS の快・不快画像の処理に関与する領域は重複している領域も存在するがそ れぞれのニューラルネットワークは特有である.

後続レスティングステイト時における機能的コネクティビティの一時的な感情の影響:ウェーブレット相関法によるアプローチ

Impact of transient emotions on functional connectivity during subsequent resting state -A wavelet correlation approach-
Eryilmaz, Hamdi and Van De Ville, Dimitri and Schwartz, Sophie and Vuilleumier, Patrik
Neuroimage 54.3 (2011): 2481-2491.
20171031 sikeda

安静時の脳活動の機能的特性はほとんど理解されてないが,一般的に自己監視および内向的なプロセスに 関連している.本研究では,感情的に正と負の情報が,レスティングステイト時における後続の脳活動の差異に どのように影響したかを調べた.本研究では,恐ろしい,楽しい,ニュートラルな映画に続くレスティングステ イト時を対象に被験者 15 名の fMRI データを計測した.映画視聴時よりレスティングステイト時において,前部, 後部帯状皮質(ACC,PCC),両側島皮質(Insula)および下側頭頂葉(IPL)を含むいくつかの脳領域が有意に 活性した.ウェーブレット相関法およびスモールワールドネットワーク解析を用いて,異なる周波数帯域での機能 的コネクティビティも評価した.前部帯状回と島皮質の接続は,先行する感情によってレスティングステイト時に 強く増強し,腹側,内側前頭前野と扁桃間の結合は選択的に減少した.より高い周波数帯において,これらの影響 は楽しい映画よりも恐ろしい映画の後続レスティングステイト時に顕著であった.さらに,感情刺激後の前部帯 状回と島皮質におけるレスティングステイト時の初期抑制に続いて,経時的な緩やかな回復が確認された.また, 感情は下側頭頂葉の平均活動に影響を与えなかったが,他の地域との接続性を高めた.これらの知見は,感情的 な覚醒からの回復中に収集された特定の神経回路を明らかにし,感情的に顕著な刺激においてデフォルトモード ネットワークの複雑な機能的ダイナミックスを強調する. /git/personal/sikeda/LiteratureSearch/20171031

快と不快の IAPS 画像への局部的な脳反応:異なるネットワーク

Regional brain responses to pleasant and unpleasant IAPS pictures: Different networks
Neuroscience Letters, Vol.512, No.2, 94–98, 2012
20160517 rhagiwara

目的:この研究の目的は,健常な被験者において快不快両感情の過程を含む脳回路を調べることであった.方 法:15 名(男性 9 名と女性 6 名,平均年齢 30-60)の健常な参加者を募った.このブロックデザインの fMRI 実験 で,快不快の IAPS 画像への反応として BOLD 信号変化を比較し,それぞれの神経状態を比較した.結果:中性 状態に対する快画像のコントラストは両前頭前野(PFC)、前部帯状回、後部帯状回、側頭葉において有意な活性 が示された(pFDRcorrected < 0.05).中性状態に対する不快画像は扁桃体,海馬,海馬傍回,側頭葉,視覚野,紡 錘状回,PFC,前部帯状回において有意な活性が示された(pFDRcorrected < 0.05).結論:扁桃体は不快感情の 過程で主に含まれる.快不快の IAPS 画像の過程において領域の重なりが存在したが,それぞれの神経ネットワー クは特徴的である.