精神的疲労が応答抑制に及ぼす悪影響:ERP研究

The impairing effects of mental fatigue on response inhibition: An ERP study
Zizheng Guo, Ruiya Chen, Xian Liu, Guozhen Zhao, Yan Zheng, Mingliang Gong, Jun Zhang
Plos one, vol.13, pp.e0198206, 2018

“精神疲労は応答抑制低下の主要な原因の一つである.本研究は,運転者の反応抑制に対する精神的疲労の悪影響を調査することを目的とした.応答阻害に対する精神的疲労の影響は,90分の疲労操作課題の前後にGo / NoGo課題を実行した時の脳活動と行動指標を比較することによって評価された.運転群の参加者は疑似運転課題を実行し,対照群の個人は同じ時間映画を見た.運転群の参加者において,より高いレベルの精神的疲労を確認し,高い割合の閉眼率や車線位置からの大きい側方偏差を有することが判明した.精神的疲労の操作後,反応時間とミス率の増加,NoGo-N2の潜伏時間およびGo-P3潜伏時間の遅延,そしてNoGo-P3振幅の減少を観測した.これは視覚刺激評価の遅延と注意資源の可用性の低下により精神的疲労が抑制過程の速度を遅らせることが判明した.これらの知見は,精神的疲労が反応抑制阻害する仕組みの根底にある神経学的メカニズムを明らかにした.”

NOGO 信号による前頭前皮質および頭頂皮質のパフォーマンス:事象関連fMRI 研究

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The Human Prefrontal and Parietal Association Cortices
Are Involved in NO-GO Performances: An
Event-Related fMRI Study

NeuroImage, Volume 17, Issue 3, November 2002, Pages 1207-1216

前頭前皮質の重要な役割の1 つは行動抑制である。我々はNOGO 信号の認知時に、活性化する領域を識別する
GO/NOGO 課題において、全脳のfMRI 信号の変化を観察するために、機能的磁気共鳴映像法を用いた。実験は
被験者11 人が参加した。30 のGO 信号および30 のNOGO 信号がランダムで提示され、GO 信号が提示された
直後にボタンを押し、NOGO 信号が提示されたときにはボタンを押さないように教示した。NOGO 反応に関係す
る領域は左右両側の中前頭回、左背外運動前野、左後頭頂間溝と右後頭側頭に位置していた。GO 反応に関する活
性領域は左一次運動野、右小脳前葉、両側視床、前帯状回から補足運動野の部位に位置していた。準備過程に関
係する脳活動は左背側運動前野、左側面後頭部、右腹側運動前野、右紡錘状、前帯状回から補足運動野の部位で
確認された。両側前頭前野,頭頂間,後頭側頭で構成される脳のネットワークはNOGO 反応を実行する際に重要
な役割を果たしているということが結果から示された。