神経科学における新しい手法のアプローチ:functional near-infrared imaging ハイパースキャニングを用いた対 人間の脳の結合の評価

A new methodical approach in neuroscience assessing
inter-personal brain coupling using functional
near-infrared imaging (fNIRI) hyperscanning
Frontiers in human neuroscience, vol.7, 2013
20170803 mmizuno

10 年ほど前にfunctional magnetic resonance imaging (fMRI) を用いて2 人の被験者の脳活動を同時に計測す
る手法が初めて試されて以来,神経科学の新たなパラダイムが確立された.これは,「ハイパースキャニング」と呼
ばれ,2 人以上のヒトの脳活動を同時に計測する手法のことである.ハイパースキャニングによるアプローチは相
互作用による脳と脳の結合の基礎となる対人間の脳のメカニズムを明らかにする可能性があると期待される.こ
れらのメカニズムは実際の社会的相互作用中にも関係があり,1 人の被験者の計測では補うことができない.特に
functional near-infrared imaging(fNIRI) は費用対効果が高く,自然な状況での対人間の相互作用を計測すること
が容易であり,信頼できる有望な新しい技術である.この短いレビューでは,これまでに発表されたfNIRS ハイ
パースキャン研究について報告し今後の研究の可能性と課題をまとめる.