あなたをフォロー,私をフォロー: ジョイントタッピングにおける予測と適応

Follow you, follow me: Continuous mutual prediction and adaptation in joint tapping
The Quarterly journal of experimental psychology, vol.63, no.11, pp.2220-2230, 2010
20161031 murakami

円滑な相互作用の基礎となる協調のメカニズムを研究するために,私たちは他の人からもしくはコンピュータ からの聴覚信号に同期しながら,被験者がビートを維持するような指タッピング実験を実施した. 両方がお互いに 聞いていた時に,ペアは 2 人の「ハイパーフォロワー」つまり,相互にそして継続的に順応的なユニットになり, それらの inter tap 間隔(ITIs)は逆方向に動いた.このようにリーダー・フォロワー戦略の出現の証拠がなかっ た. また,両者が予測でき,手ごたえがないコンピュータと同様に不規則だが手ごたえのある相手にうまく同期で きることを発見した.しかし,相手が不規則で応答しないときにパフォーマンスが一番悪かった. 以上より,対人 コーディネーションは,(a)相手のその後の行動を予測する,(b)ミリ秒の時間スケールでそれに応じて適応させ るという 2 つの相互の能力によって促進されると我々は考えた.

前頭部のα振動によるリーダーとフォロワーの区別-相互作用する脳の多変量解読

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Frontal alpha oscillations distinguish
leaders from followers: Multivariate decoding
of mutually interacting brains

前頭部のα振動によるリーダーとフォロワーの区別-相互作用する脳の多変量解読

NeuroImage, Volume 94, July 2014, Pages 79-88

成功した相互作用関係は,相手に適応すると同時に,2 人もしくは複数人の人間がリアルタイムで情報を相互に
交換する能力に依存している.社会認知の神経基盤は単独被験者においてよく調査されてきたが,近年では社会
的相互作用の基本となるニューロンメカニズムを定量化するために2 人の人間によるパラダイムについて調査が
進められている.いくつかの研究は相補い相互に適応性のあるプロセスを理解することの妥当性を示しているが,
共同行動の間の対等な行動パターンのような基本的な神経メカニズムの大部分はまだ分からないままである.こ
こで私たちは相互作用のあるタスクで互いに適応する,もしくはコンピュータのメトロノームに従う被験者ペア
から2 つのEEG で計測し,同調指タッピング課題を実施した.神経生理学的に,その相互作用条件は,非相互作
用のコンピュータ条件と対照的に運動野もしくは前頭野で強いα抑制と低β振動によって特徴づけられた.相互
作用と非相互作用の試行を分類するために2 つの脳活動の多変量解析は,タスクの予測と実行の間,ペアのうち
一人の被験者のみが前頭部の成分を示したように被験者ペアにおいて前頭部のα抑制は非対称パターンを示した.
行動データの解析は9 ペアのうち8 ペアがリーダー・フォロワー関係と一致している特徴を示した.そのリーダー
はより強い前頭部におけるα抑制を示した.これは,リーダーは将来の計画と制御により資源を投資していること
を示唆している.従って私たちの結果は,2 人の相互作用におけるリーダー・フォロワー関係の自然的な出現は,
相互作用に先立つもしくは相互作用中の脳活動のEEG 計測により予測されうることを示した.さらに,これは共
同行動の相補性を調査する重要性を強調している.