注意選択と主観的表面の外観

Attentional selection and illusory surface appearance
William J. Harrison, Alvin J. Ayeni and Peter J. Bex Scientic reports, vol. 9, p.2227,2019.

視覚システムは,図形を背景からセグメント化できるように,部分的な画像構造からオブジェクトを計算する必 要がある.初期の臨床,行動,およびモデリングのデータは,そのような計算が事前に注意して実行されることを 示唆していたが,最近の神経生理学的証拠は,表面の充填が注意の影響を受けることを示唆している.本研究で は,自発的注意が知覚的塗りつぶしを調節することを調査するために,相違のある古典的なKanizsa 錯視三角形 を開発した.この図は,架空の6 点星の先端に位置し,極性が交互に変わる「パックマン」で構成され,2 つの架 空の三角形が図内で互いに競合することを暗示している.各トライアルで,被験者は1 つの三角形のみに注目す るように指示され,その明度を一致するテクスチャの三角形と比較した.主観的形状により知覚される明るさは, 存在する三角形を構成するパックマンの極性に依存していることが明らかになった.このように,我々の発見は, 重なり合う主観的表面について,明度の判断は自発的な注意に依存する可能性があることを明らかにした.この 新しい刺激は,神経生理学的効果を現象学に繋げる将来の試みにおいて有用であると証明される可能性がある.