感覚の同期:タッピングのレビュー論文

20150512 murakami

Sensorimotor synchronization: A review of tapping literature

Psychonomic Bulletin Review, Volume 12, number 6, Pages 969-992, 2005

感覚の同期(SMS)は知覚と行動のリズム的な同期であり,いろいろな状況で起こる.特に音楽やダンスにおいて目立って見られる.研究室では,しばしば指のタッピングを音刺激に合わせる研究がされている.このレビューはタッピング課題を含んだ理論と実証結果をまとめている.8つのセクションは意図, 速度制限, 負の平均非同期,変動性,誤差修正モデル,摂動研究,SMS の神経相関,およびSMS モデルを扱っている.この中心的の理論問題は,どのように知覚情報を特徴づけるのが最も良いのか,またヒトがSMS に達し,維持する内的な過程を考察している,最近の研究ではSMS はヒトの認知制御の程度で異なる二つの誤差修正過程(位相補正と時間補正)によって制御されて,異なった脳の回路と関連があることが示唆されている.それらは,行動制御のメカニズムと知覚的な判断と行動の計画を含む意識的な過程の違いを例示している.

感覚の同期とタイミングの認識:音楽訓練とタスクの経験の影響

Sensorimotor synchronization and perception of timing: Effects of music training and task experience

Human Movement Science, Volume 29, Issue 2, April 2010, Pages 200–213

タイミングのずれについて基本的な同期スキルと知覚の感性における個々の違いを評価するために,位相やテンポの変化を含む等時間間隔な音刺激で作られた短いテストを31人の大学生(彼らの多くはほとんど,もしくは全く音楽経験がない)と9人のよく訓練された音楽家(音楽学科の大学院生)に行った.音楽家は平均的に大学生よりも非同期性が少なく,タッピングずれも小さく,またより大きい知覚の感性を示した.また,音楽家はテンポの変化に応じて学生より速い位相補正を行うことを示した.しかしながら,意外なことに,単純な位相変化に応じる位相補正はどちらのフループも速いが,大学生の方が特に速かった.以前に同期課題を演習したことがある音楽家は,その他の音楽家よりも位相変化にずっと正確に反応することが示された.この他の音楽家は何個かの課題を経験をした後に再びテストを行うと,彼らの位相補正は前よりも遅くなった.この結果は以下の2つのことを示している.(1)反応に対する瞬時の位相補正は今まで示されていたよりもごく当たり前になった.(2)ゆっくりとした位相補正は欠点ではないが,実践によってもたらされる感覚的な結合の強さの減少を反映している.

synchronize, timing; music training, musicians, tempo changes, phase correction, response; phase shift