結合度解析による感情理論の研究:一般化された心理生理学的相互作用とグラフ理論からの証拠

Studying emotion theories through connectivity analysis: Evidence from generalized psychophysiological interactions and graph theory
Huang, Yun-An and Jastorff, Jan and Van den Stock, Jan and Van de Vliet, Laura and Dupont, Patrick and Vandenbulcke, Mathieu
NeuroImage, Vol.172, pp.250-262, 2018
20180412 sikeda

基本的な情動理論によれば,情動はより基本的な単位に分けることができず,それぞれの基本的な感情は独自 の固有の神経回路によって表されるのに対し,感情の心理学的構築モデルは基本的な心理過程によって構築され る可変的な概念である.以前の研究では,いくつかの脳領域が異なる感情を知覚するときに共通して活性化され ることを示すことによって,一般的な情動ネットワークとして心理学的構築モデルの証拠を示している.さらに この一連の脳領域は心理学的構築モデルによって予測されるように,中枢的な影響,概念化および実行制御に関 連する領域であった.本研究では,2 つの課題を解決するため,同一のデータセットないの機能的な脳の結合性を 調査する.1 つめは異なる情動を知覚するために一般的な情動ネットワーク内に共通の経路があるかどうか,2 つ めはもしそうであればこの共通の経路に異なる情動を区別するための情報が含まれているかどうかである.一般 的な感情ネットワーク内の接続性を調べるため,一般化された心理生理学的相互作用および情報フロー指標を使 用した.その結果,中枢的な影響,概念化,言語および実行制御に関与するノードを接続する一般的な情動経路 を明らかにした.異なる感情の知覚は,一般的な情動経路のノードからの接続パターンに基づいて正確に分類す ることができなかった.一般的な情動経路外の接続が含まれていた場合,正常な分類が可能であった.本研究で は,一般的な情動経路は一般的な情動ネットワーク内の共通の経路として機能し,感情を越えた共通の基本的な 心理プロセスに関与することを提案する.しかし,異なる情動を分類するために一般的な感情ネットワーク内の 追加の接続が必要である.