fMRI 撮像時における成年男性のコルチゾールとBOLD 反応の関係性について

The association between cortisol and the BOLD response in male adolescents undergoing fMRI
Brain research, 2015, vol. 1598, p. 1-11.
MRI の被験者は主観的ストレスと神経内分泌系ストレスを誘発することが示された.近年の研究では,fMRI 撮像時のコルチゾール濃度は認知的パフォーマンスと脳機能に年齢依存的に影響を与えることを示している.この研究では,この年齢依存的影響が青春期にも当てはまるのかについて調査した.唾液内コルチゾールならびに被験者の経験した不安は,セッション中や自宅,fMRI のセッションの前後において,成年男性と成人男性を対比して評価された.両方の年代において,コルチゾール濃度はセッション中と撮像後に比べて,撮像前が大きくなっており,ストレスへの期待と不安が推測される.全体として,ギャンブルタスクのfMRI 撮像中のコルチゾール生成と脳活動の強さの間に負の相関がみられた.成人男性ではなく若い男性において,高いコルチゾール生成は前部帯状回と後部帯状回における強い負活性と関係していた.若い男性ではなく成人男性において,コルチゾールと下頭頂小葉と上前頭回における活性との間に負の相関がみられた.よって,コルチゾールはいくつかの脳領域を不活性にするが,その領域は年齢によって異なった.この調査結果はfMRI 撮像時のコルチゾール生成は困惑させられるものとして認識すべきであり,青年期の発達に伴う脳活動の変化についての分析を進める必要性を示唆した.

2015.0610.okamura

健康な若年成人における心理的ストレスが唾液内コルチゾール,アミラーゼに及ぼす影響

Effect of psychological stress on the salivary cortisol and amylase levels in healthy young adults
Clinica Chimica Acta 427 (2014) 79-85 Archives of Oral Biology, Volume 49, Issue 12, December 2004, Pages 963-968

目的唾液採取は,複数のサンプリングが容易でストレスがないこと,非侵襲性であるという利点を有する.私たちは若年成人における,心理的ストレスと緩和が唾液内コルチゾールとアミラーゼに及ぼす影響を検討し,これらのパラメータの特徴を比較した.デザイン被験者は個人的な不安の要素を評価するためにState-TraitAnxietyInventory(STAI)を行った.ストレッサーとして15分間,角膜移植手術ビデオを見せた.緩和として風光明媚な美しさのビデオを見せた.未刺激全唾液をセッション全体を通して3分毎に採取した.結果アミラーゼレベルはストレスフルなビデオの視聴開始後すぐに有意に上昇し,視聴終了後すぐにストレス前のレベルに戻った.コルチゾールレベルも増加したが,アミラーゼと比較すると少なかった.コルチゾールのピークレベルに達するまでの時間はアミラーゼより長かった.キャリーオーバー効果はアミラーゼ応答では観察されたが,コルチゾールではされなかった.アミラーゼの値とSTAIの得点には非常に優位な相関がみられたが,コルチゾールにはみられなかった.さらに,緩和ビデオの視聴はアミラーゼレベルを有意に減少させたが,コルチゾールレベルには影響を及ぼさなかった.結論唾液内アミラーゼレベルはコルチゾールに比べて,心理的ストレスに対してより大幅に増加し,迅速に反応した.唾液内アミラーゼレベルの方がよりよいストレス指標であることが示唆された.さらに,酵素が緩和やリラックスの指標であることが示唆された.

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