LCI による結腸直腸非外傷性病変の内視鏡的視認性の改善

Linked-color imaging improves endoscopic visibility of colorectal nongranular at lesions Gastrointestinal Endoscopy, pp.1-6, 2017
20170802 yokada

背景と目的:画像強調内視鏡(image-enhanced endoscopy:IEE)技術として新たに開発されたLinked color
imaging(LCI)は,色調を強調し非常に明るい画像を作成する.本稿では,検出が困難な結腸直腸腫瘍病変の検
出率向上を目的として,LCI の有用性を視認性の観点から検討した.
手法:この研究では,連続した非扁平上皮性腫瘍53 症例を用いた.内視鏡画像はWLI,BLI-bright およびLCI
モードによって取得した.そして病変ごとにWLI,BLI-bright およびLCI モードでそれぞれ1 枚の画像を選択し
た.6 人の内視鏡医が画像による診断を行った.以前に報告された可視性尺度を使用することにより,可視性レベ
ルを1 から4 の尺度で評価した.
結果:平均( 標準偏差)可視性スコアは,WLI は2:741:08,BLI-bright は2:940:97,LCI は3:360:72
であった.スコアは,WLI と比較してBLI-bright が有意に高く,LCI はBLI-bright より有意に高かった.専門医
と研修生を比較すると,専門家のスコアはそれぞれ2:831:06,3:170:88 および3:400:74 であり,すべての
内視鏡専門家の得点は類似した.対して研修生のスコアは,WLI(2:65  1:10)とBLI-bright(2:71  1:00)の
間に差はなかったが,LCI(3:31  0:69)はWLI やBLI-bright より有意に高かった.静脈鋸歯状腺腫/ポリープ
病変のみを分析した場合,LCI は他の2 つよりも有意に高かった.
結論:LCI が結腸直腸扁平病変の視認性を高め,これらの病変の検出率の向上に寄与していることを示唆した.