瞳孔径分析による自動ストレス分類

Automatic Stress Classi cation With Pupil Diameter
Analysis
International Journal of Human-Computer Interaction, Vol.30, No.3, pp.220-236, 2014
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この論文では,瞳孔の動きを心理的ストレスに関連付けるためのウェーブレット変換及びニューラルネットワー クに基づく手法を提案している.提案手法では,シミュレートされた運転課題時の瞳孔径及び電気皮膚活動を記録 することで評価を行った.自己報告のアンケートの収集も行った.参加者は,運転課題のみを含むベースライン ランを実行した後,アラート音が鳴っている際の運転,2 人の人間に運転の評価をされる運転及びこの両方の3 つ のストレスランを行った.自己報告及び瞳孔系は,指標付けされたストレス操作に成功し,これらの指標間に有 意な相関が発見された.しかし,皮膚電気活動は変化しなかった.訓練後,4 方向並列ニューラルネットワーク分 類器は,与えられた未知の瞳孔径が79.4%の精度で,4 つの実験のうちの1 つから来たかどうかを推測可能であっ た.本研究は,瞳孔径がストレス検出のための優れた識別力を有することを示した.

ドライバーのパフォーマンスと生理活動への時間的圧力の影響:運転シミュレータ研究

The effects of time pressure on driver performance and
physiological activity: A driving simulator study
Transportation research part F: traffic psychology and behaviour, Vol.41, pp.150-169, 2016
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時間的圧力のためにスピードを上げることは交通事故の主な原因である.以前の研究では,人は時間的圧力に対 して生理的活動を増加させ,タスクの要求を緩和させるために,タスクに対して戦略を適用させることを示してい る.今回の運転シミュレータの研究では,眼球運動,瞳孔径,心血管及び呼吸運動,運転実績,車両制御,四肢の 動き,頭部位置,自己報告状態の測定に時間圧力が及ぼす影響を調べた.時間的圧力下での人の行動に関する既存 の理論に基づいて,(1)運転速度,(2)生理的尺度,(3)運転戦略の3 つのカテゴリーに区別した.54 人の参加者 は,まず6-9km の都市部の追い越し車線で,車を追従し,交差点のある時間圧のないコース(no time pressure: NTP)と時間制約と急いで行くようにと促す仮想乗客がいる時間圧力のあるコース(time pressure:TP)を運転 する.その結果,NTP と比較してTP では,(1)は大幅に速く運転され,最大制動位置,スロットル活動,車線維 持精度といったものにも反映された.(2)は心拍数の増加,呼吸数の増加,瞳孔径の拡大,瞬き率の低下などの生 理活性の増加を示した.(3)はでは,車追従中の左側車線への運転や交差点に接近した際の初期の視覚的な視界な ど,効果的な作業完了のためのシナリオ固有の戦略を採用した.NTP に対するTP の効果は一般的に大きく,統 計的に有意であった.しかし,絶対値の個体差は大きかった.したがって,リアルアイムドライバフィードバック 技術に,ドライバの状態を評価するための絶対的な基準の代わりに相対的な基準を使用することを推奨する.