認知感情調節中の機能的脳モジュール間で増加した全体的な相互作用

Increased Global Interaction Across Functional Brain Modules During Cognitive Emotion Regulation
Cerebral Cortex, Vol.27, pp.1-13, 2017
20171003 sikeda

認知感情調節(CER)は,人間が感情を柔軟に調節することを可能にする.CER の神経生物学の局所的な理論は,例えば扁桃体のサブパートおよび内側前頭前野のようなCER の根底にある特殊な局所脳回路間の相互作用を
示唆している.一方,全体的な理論は局所的な回路を含む大規模な機能的脳モジュール間の全体的な相互作用の増加を仮定している.本研究では,CER の有無にかかわらず不快感情処理中のfMRI データのグラフベースの全脳ネットワーク解析を用いて,全体的なCER 仮説を検証した.CER 中,安定した機能的ネットワークモジュール間の相互作用が増加した.全体的な相互作用の増加は,特にCER 特有の局所活性化と重複している最も高いノードである扁桃体と楔部の小領域,および関連するハブである内側前頭前野と後部帯状体によって引き起こされた.結果は,CER が成功した間に局所的な脳回路に組み込まれた機能的特化を補完するヒトのCER の全体的な性質の証拠を提供する.