統合失調症における認知と安静時の機能的結合

Cognition and resting-state functional connectivity in schizophrenia
Sheffield JM, Barch DM Neuroscience & Biobehavioral Reviews Volume 61, February 2016, Pages 108-120

統合失調症の個人は,一貫して多数の認知領域で欠損を示すが,これらの認知障害の神経生物学的原因は不明のままである.統合失調症のような臨床集団における,安静状態の機能的磁気共鳴画像データの機能的接続性を分析することにより,研究グループは特定の脳領域間の内因性コミュニケーションの異常の解明を始め,これらの異常と統合失調症の認知パフォーマンスの関係を評価した.本研究では,これらの脳と行動の関係の分析の研究を見直す.系統的な見直しにより統合失調症患者は,(1)皮質-小脳-線条体-視床ループと(2)タスク陽性およびタスク陰性の皮質ネットワークを含む領域内および領域間で異常を示すことがわかった.重要なのは,特定の機能的接続の異常と異なる認知領域との間に一意な関係は観察されなかったことであり,観察された機能システムは認知能力全体で共有されるメカニズムの根底にある可能性があり,その障害は統合失調症で見られる「一般的な」認知障害の一因となる可能性があることを示唆している.