ドライバーのパフォーマンスと生理活動への時間的圧力の影響:運転シミュレータ研究

The effects of time pressure on driver performance and
physiological activity: A driving simulator study
Transportation research part F: traffic psychology and behaviour, Vol.41, pp.150-169, 2016
20170727_hwada

時間的圧力のためにスピードを上げることは交通事故の主な原因である.以前の研究では,人は時間的圧力に対 して生理的活動を増加させ,タスクの要求を緩和させるために,タスクに対して戦略を適用させることを示してい る.今回の運転シミュレータの研究では,眼球運動,瞳孔径,心血管及び呼吸運動,運転実績,車両制御,四肢の 動き,頭部位置,自己報告状態の測定に時間圧力が及ぼす影響を調べた.時間的圧力下での人の行動に関する既存 の理論に基づいて,(1)運転速度,(2)生理的尺度,(3)運転戦略の3 つのカテゴリーに区別した.54 人の参加者 は,まず6-9km の都市部の追い越し車線で,車を追従し,交差点のある時間圧のないコース(no time pressure: NTP)と時間制約と急いで行くようにと促す仮想乗客がいる時間圧力のあるコース(time pressure:TP)を運転 する.その結果,NTP と比較してTP では,(1)は大幅に速く運転され,最大制動位置,スロットル活動,車線維 持精度といったものにも反映された.(2)は心拍数の増加,呼吸数の増加,瞳孔径の拡大,瞬き率の低下などの生 理活性の増加を示した.(3)はでは,車追従中の左側車線への運転や交差点に接近した際の初期の視覚的な視界な ど,効果的な作業完了のためのシナリオ固有の戦略を採用した.NTP に対するTP の効果は一般的に大きく,統 計的に有意であった.しかし,絶対値の個体差は大きかった.したがって,リアルアイムドライバフィードバック 技術に,ドライバの状態を評価するための絶対的な基準の代わりに相対的な基準を使用することを推奨する.

n-back 課題時の精神的作業負荷 – fNIRS 装置を使用して前頭前野の定量化

Mental workload during n-back task ―quantified in the prefrontal cortex using fNIRS
frontiers in HUMAN NEUROSCIENCE, Volume 7, pp.1-9, 2014
20160116khanawa

技術システムと対話するとき,ユーザーは精神的な作業の負荷を経験する.特に,マルチタスクのシナリオ(例 えば,運転中のカーナビゲーションシステムと対話する)で,ユーザーは主要に行っているタスクから注意をそら さないことが望まれる.そのような目的のために,ヒューマンマシンインターフェース(HCIs)が連続的にユー ザの作業負荷を監視し,動的に計測された作業負荷にインターフェースの振る舞いを適合させることが望ましい. 記憶課題は複数の試行に渡って平均化する時,脳内の血流動態反応を誘発することが示されているが,単一試行 の分類では,そのユーザーの作業負荷に HCIs を動的に適応させる目的のために重要な前提条件である.前頭前野 (PFC)は,記憶の処理と関連した作業負荷に重要な役割を果たす.10 人の被験者のこの研究において,私たちは PFC の作業負荷の活性をサンプリングする機能的赤外分光法 (NIRS) である非侵襲的画像診断法を使用した.結 果は作業負荷の 3 つのレベルの単一試行を識別するために 78%の精度を示した.私たちは急速に変化するアイテ ムの現在から 1, 2, 3 番目を連続的に記憶することを強いる作業負荷のレベルが異なる(n = 1, 2, 3 ) n-back を使 用した.私たちの研究の結果は PFC の血流動態反応を計測する fNIRS 装置は精神的作業負荷を定量的及び分類 するために使用することができることを示している.単一試行の解析はまだ一般的な規格の不足に苦しんでいる 分野である.fNIRS の方法と結果の比較を向上させるために,この研究のためのデータの資料はオンラインで利 用可能である.