医療と情報の関係

医療,医用の分野では,今後ますます取り扱う情報の種類,質,量が膨大となってきます.これらをうまく,賢く利用する必要があります.我々のグループでは,情報処理と人工知能の技術を用いて新しい分野を開拓していきます.

研究紹介のPDF


研究プロジェクト

光トポグラフィ利用の検討

光トポグラフィとは?

光トポグラフィは,近赤外線を使って脳の血流の変化をとらえ,
脳の活動を画像化する装置です.
これを利用することで,ある運動や作業などを行ったときに,
人間の脳のどの部分が利用されているのかを知ることができます.

光トポグラフィでリハビリテーション効果を促進

光トポグラフィを用いて人のモチベーションと
リハビリテーション効果の関係について検討することができます.
集中力を光トポグラフィを用いて計測,監視する方法を解明し,
集中力の維持・向上のための効果的な外部刺激法についても検討しています.
この結果をリハビリテーションに適用し効果をあげていくことも可能です.


高速知的医用画像処理

医用画像のデータマイニング

光トポグラフィやfMRIといった我々の生体情報を取得する高度な装置は,
今後ますます進歩し,様々なデータを取得することができるようになります.
そのような環境で重要なのは,それらの膨大なデータから
有効なデータを抽出することです.
そのような技術をデータマイニングと言います.

医用画像の処理の高速化

我々の研究室では,我々の生体情報をどうすれば膨大に貯蓄できるのか,
集めた膨大なデータからどうすれば有用なデータが得られるのかについて研究しています.
特に,膨大な人間の画像を知的に画像処理することで,
癌やアルツハイマーといった病気の特徴となる部分などの抽出に取り組んでいきます.
インターネットや,グリッド,クラウドコンピューティングといった
並列・分散技術をフルに活用して,これらの研究を行っていきます.


知的医療空間の構築

照明や空調がセンサネットワークで繋がる時代

近い将来,家やオフィス,病院などの空間に存在するあらゆるモノに
CPUとセンサが設置され,各々がネットワークで接続される時代が到来します.
例えば,蛍光灯や空調などです.これが実現すると,
個々のセンサ情報から各機器の制御が可能になります.

ひとりひとりに合わせた知的医療空間

これまでの病院では,多くの患者や医師がおり,各々の状態が異なっているのにも関わらず
照明の明るさや空調の温度は,部屋ごとに同一にしか設定できない環境でした.
我々の研究室では,これらを分散制御の技術を利用して知的に制御することで,
知的な医療空間を創ろうとしています.
そこでは,制御機器と人間との間に存在するインタフェースも大きな役割を果たします.


電子カルテ2.0

自分の医療情報を自分の手元にも

これまでカルテなど個人の医療情報は医師や病院のみが保有しており,
患者である我々も保持することが難しい状況でした.
しかし,患者の状態をきちんと説明することが今の医師には望まれていたり,
飲んでいる薬の情報を患者本人がきちんと勉強したりすることも必要になります.

医療情報の集合知を目指して

医師が有する医療情報に統一して患者がアクセスできたり,
それらの情報を匿名化して提供することができたりすれば,
集団知として情報を集約できる可能性があります.
そのためには,分散したファイルをP2Pのように統合することが必要です.
また,個人情報を守るセキュリティの問題だけでなく,個人を特定不可能にすることで,
社会への医療情報の提供への壁を低くする手法やシステムが必要です.
これが電子カルテ2.0なのです.